泉萩会からのお知らせ

第2回泉萩会主催夏の学校の開催について

日 時 平成24年8月9日(木)および10日(金)10:00〜16:15
場 所 理学部第3共通講義室(理学総合棟2階203号室)
講 師
石井武比古
北村 英男
新井 正敏
東京大学名誉教授(物理学)
理化学研究所客員研究員(物理学)
高エネルギー加速器研究機構教授(物理学)
対 象 物理系学部学生の1年生および2年生
(他学年・一般の方も可)
主 催 泉萩会(東北大学理学部物理系同窓会)
参加料 無料

講義日程の詳細

8月9日 10:00 〜 11:30 石井
13:00 〜 14:30 北村
14:45 〜 16:15 石井
8月10日 10:00 〜 11:30 新井
13:00 〜 14:30 新井
14:45 〜 16:15 討論会
(講師および泉萩会OBを囲み、講義のみならず物理学全般についての質問も可)

各講師の講義題目および概要

石井 武比古 および 北村 英男 講師: 放射光を用いた物性物理の研究
 光速度に近い速さの電子が磁場により軌道が曲げられる時に放射される電磁波が放射光である。電子はストーリジリングと呼ばれる一種の加速器に貯められる。放射光は、遠赤外からX線に至る広い領域で連続スペクトルをもつことや超高強度であることなどの沢山の優れた特長をもっている。光や電子の検出技術の進歩やデータ解析と実験の制御におけるコンピューターの利用技術の進歩と相まって、放射光は物質の構造や電子状態を調べる上で強力な技術となっている。X線レーザーの完成が目前に迫っており、今後もますます発展が期待される分野と言える。

新井 正敏 講師: 物質・生命科学と中性子、そしてJ-PARC
 莫大な数の原子からなる物質材料は単独の原子1つでは到底考えられない機能を発現する。中性子は、素粒子・原子核物理学にとってだけでなく、物性物理学、生命科学にとっても非常に重要な粒子である。中性子により、物質がどうして機能を発現するかわかってくる。近年、世界最高性能のJ-PARCが完成した。そこには中性子を利用する物質・生命科学実験施設がある。この世界に誇る科学技術の発祥地が東北大学であることはよく知られている。

申し込み方法

 上記夏の学校への参加希望者は8月2日(木)までに泉萩会事務局宛にE―メールにより申請してください(事務局アドレス:senshu◎jimu.phys.tohoku.ac.jp)。事前に参加希望の申請のない受講者に対しましては講義資料の配布は保証されません。
 夏の学校に関する問い合わせ先は泉萩会事務局となりますが、E―メールを主体とし、電話は避けてください。

会場案内(学生便覧p142およびp146参照)

●理学総合棟は次の理学部キャンパス(バス停近辺)の地図の中段の左端近くにある建物

●理学総合棟2階の講義室配置図:
(バス通りから長い階段を登り詰めると2階のデッキに至ります。)